- ホーム >
- 決算情報
非営利型一般社団法人
チームともだち
●お問合せ
Tel: 03-5778-4871
9時~18時 日曜祭日定休
●事務局
〒342-0055
埼玉県吉川市吉川1468-2
FAX:048-984-3037
一般社団法人チームともだち(非営利型)第1期 決算報告
○決算月 : 平成24年8月 ○決算期間 : 平成23年9月26日~平成24年8月末
- 収益事業決算報告 (PDF 63kb)
- 収益外事業報告 (PDF 59kb)
- 収益事業、収益外事業合計報告 (PDF 64kb)
第1期についての所感
昨年の311の東日本大震災が発生し、東北の友人と連絡が取れなくなったり、知人から物資等のSOSの連絡を受けたことで関東の仲間たちと現地に行き始めました。その時は、まだ本格的な支援活動団体を立ち上げることは考えてもいませんでした。
実際に被災地に足を踏み入れてみると、そこは我々の想像を遥かに超えた状況で、友人・知人以外にも多数の避難者がおり、山ほどの問題がありました。しかし、我々は救援や災害復興のプロでもなければ医療などの専門家でもありません。素人にいったい何が出るののだろうか・・・逆に邪魔にはなりはしないだろうか・・・
一瞬、悩みましたが、もし、自分がその立場になったとき、「何をして欲しいだろうか?」「誰にいてほしいだろうか?」と考えてみたら、自然に答えが出ました。
「まずは支援者を増やさねば!」と、東京を中心に知人たちに声をかけ始めました。SNSの時代ということもあり、友達の友達、更にその友達・・・と協力者がどんどん増えていきました。同時に、逆にその友達たちの協力もしていきました。
当初は日帰りで行ける範囲に物資を届けたりしておりましたが、本格的に現地に入りだしたのは4月の後半、宮城県南三陸町の福興市の手伝いです。 そして岩手県久慈市、野田村のさくら祭りの応援でした。10日間ほど滞在したのですが、現地に知り合いが増えていくと同時に、困り事も たくさん見えてきます。そのひとつに、地元の海産品の在庫がありました。流通が止まってしまい、残ってしまっているものです。
内陸の商品は首都圏でも「東北復興フェア」などで山ほど流通されているのに、肝心の沿岸部の商品がほとんど流通されていない・・・。
大手流通業者からしたら「量がまとまらないから」という理由で引き取らないのです。なんか本末転倒です。
そこで、食品は売ったことはなかったのですが、仲間の手を借りて売ってみることにしました。2週間で4,000円前後のセットが約700セット。これが被災地商品をはじめて売った活動になります。その商品を食べた方の中には、「おしかった」と今でもリピート注文をくれている人もいます。
これはボランティア活動なので、私たちの手元にはほとんど利益は残りません。地元の方への仕入れ代金、クレジットカード会社や決済代行会社への決済代金、運送業者への運送代金、そして地元に入っている救援復興団体への寄付金。残るはずもありません。
その時、仲間たちと話し合ったことは「これをずっと続けることができるか?」 です。答えは残念ながら「Yes」ではありませんでした。みんな仕事を持っていますから、なかなか時間的にも精神的にも難しい。 ですから、もし次にやる場合は、普通のビジネスにしてやろうと決めました。
しかし、秋に宮城県石巻市の漁師のお母さんたちがつくった内職商品を売ることになります。 今回はきちんとビジネスにしないと続かない・・・と思ってはいたのですが、蓋を開けてみると似たような状況になってしまいました。
年末で終了し、店頭価格で2,300万円ほどの売上を作りましたが、関わった仲間達は持ち出しが多く、メンバーに「同じことをまた続けられるか?」と聞くと、多くの人が「Yes」ではありませんでした。
今年は福島と岩手に入っておりますが、なんとか被災地も支援者もお客様も三方よしでみんなよくなり、長く続けられるビジネスモデルをつくりたく、ずっと模索し続けてまいりましたが、3度目の正直で今回はようやくひとつの形が出来上がりそうです。
12月には世間発表できますので、お楽しみに(-^〇^-)
収益外事業の決算書にも記載していますように、おかげさまで寄付もいただきました。しかし、その寄付金にはまだあまり手をつけていません。今も手弁当で動いていまして、「もうこれ以上持ち出しができない!」とピンチになった時に大切に使わせていただこうと思っています。
チームともだちを立ち上げてから1年8ヶ月。法人格にしてから1年2ヶ月が経ちました。 被災地だけでなく世の中も大きく変わっていきました。 少子高齢化、人口減少が明確な日本の未来はある程度の想像がつきますし、世界のマーケットで拡大していくところもある程度想像がつきます。
相変わらず、欲望のままに「競争」、「取り合い」の「活動?」をし続けるのでしょうか? 「自分が生きていくこと」が最優先のままでいいのでしょうか? 「みんなで分け与え、みんなで一緒に生きていくこと」ではダメでしょうか?
チームともだちは決して宗教団体ではありませんが、できれば「みんなでよくな りたい」と願う仲間の集まりであり続けたいと思っています。
チームともだちの活動内容
よく「チームともだちさんって何やってる団体?」って聞かれます。 活動場所によって、メンバーによって、やってることがみんな違うから、世間の 人からしたらわかりづらいでしょう。
一言で言えば「ともだちをつくり、そのともだちの困り事をサポートする活動をしています」という表現になります。 つまりは、人嫌いでなければ、普段みんながやってることで、決して大きな活動をしているわけではありません。 たまたま、その場所が東北被災地だということです。
その困り事の中でも、優先順位が高く、自分たちのスキルが生かせるものがあればプロジェクトを作り、その都度、仲間や寄付等を集めては解決のための活動をしています。 ちなみにスキルの中心は「商品開発と流通、広報」です。 「地域の方と一緒にヒット商品を作り、活性化させ、雇用につなげ、旨い一杯を飲むこと」が、今の大きなミッションです(笑
拠点について
昨年は拠点を東京にしていました。各地で活動する人たちが1~2ヶ月毎に東京に集まり、情報交換をしていましたが、今年は拠点を東北にしています。 大きな理由は、できるだけ東北の人達と交流したいからです。 東北って面白いですね。 文化、歴史だけでなく、考え方、生き方・・・東北の中でも集落ごとに違うので 奥が深いです。 このように国内には、まだまだも面白いものが山ほどあることでしょうね。
活動資金について
流通では入りませんので、資金の元はプロジェクトごとに集める寄付か自分たちの個人資金です。 団体を維持する立場とすれば心もとないのですが、大きな維持費が必要なわけではないため、当面はこの形で頑張ってみようと思っています。 ヒット商品を生み出した際に、流通に関わった方々に、売上の一部を寄付として入れていただけたらと思っています。
●メンバー募集について
プロジェクトごとにメンバー募集は随時していますが、チームともだちの運営側
の募集は特に行っておりません。
やるべきこと、やらねばならないことがいっぱいあると思うのですが、ほとんど
手をつけれていない状況です(^^ゞ
「手弁当でもいい」という奇特な方がおられたらお声がけください。